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2024.06.14
ー社労士の資格を取得する方法は?気になる勉強方法まで紹介ー
社労士の資格はどのような流れで取得するのか、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
労働環境に悩む企業のサポートをしたいと考えている方にとって、労務周りのプロと呼ばれる社労士は憧れの仕事です。
社労士の資格は受験資格を満たした方が勉強して試験に臨み、見事合格すると取得できます。
本記事では社労士の資格取得までの流れと、気になる勉強方法をまとめました。
これから社労士の資格を取りたいと考えている方は参考にしてください。
社労士の資格を取得する流れ
社労士の資格は下記の流れで取得できます。
・受験資格を確認する
・試験に向けて勉強する
・社労士試験に申し込む
・試験に挑む
・合格したら社労士登録する
それぞれ詳しく解説していきます。
受験資格を確認する
社労士の資格を取得するには試験受けられるかどうか、受験資格の確認が大切です。
いくら社労士になりたいと考えていても、条件を満たしていないと試験を受けられません。
受験資格は大きく分けて3つあります。
1.学歴
2.実務経験
3.試験合格(所定の国家試験)
どれか一つでも当てはまれば受験資格を満たしたことになります。
たとえば、学歴として大学や短期大学を卒業している、実務として労働社会保険諸法令の実施事務に3年以上従事した経験があるなどがあげられます。
まずは、自身が受験資格を満たしているかどうかが重要です。
仕事での経験が実務として認められるかわからないときは、全国社会保険労務士連合会試験センターにて確認するとよいでしょう。
試験に向けて勉強する
社労士試験は広範囲の知識が求められるため、十分に勉強する必要があります。
一般的には、通学講座や通信講座、市販のテキストや問題集を使用して勉強します。
平均的には1,000時間以上の勉強が必要ともいわれるため、集中力と忍耐も必要です。
過去問題を繰り返し解き、試験の傾向や問題の形式に慣れていきましょう。
社労士試験に申し込む
社労士試験の受験案内は例年4月中旬頃に配布されます。
申し込み受付期間は4月中旬〜5月末頃が一般的です。
試験実施は8月下旬、合格発表は10月頃になるため1か月以上の期間があります。
ほかの国家試験のように科目ごとに別の試験日が設けられていたり、試験が複数回あったりしません。
試験に挑む
試験は選択式と択一式で大小含め10科目が出題されます。
選択式の試験時間は80分、択一式の試験時間は210分と非常に長丁場のため、集中力が鍵となるでしょう。
合格したら社労士登録する
合格したら社労士登録を行います。
正式な社労士として活動するためには、社労士登録が必須です。
合格者は必要な書類を提出して登録手続きを完了すると、社労士の仕事ができます。
登録に必要なものは下記の3つです。
1.事務指定講習の受講
2.連合会への加入
3.社労士会への加入
立派な社労士の仕事を担うためにも、忘れずに行いましょう。
社労士の資格取得は難しい?
社労士の資格取得は難易度が高めです。
合格率は約5~7%、10名が受験をして1名が合格できるほどのイメージを抱いておくとよいでしょう。
勉強範囲が広いため科目ごとにバランスよく習得し、高いレベルを維持したまま本試験に臨むことが大切です。
社労士試験は択一式と選択式の2種類があり、一つは合格レベルには達しているものの、もう片方の点数が足りずに不合格になったケースもあります。
社労士の資格を取るための勉強方法
社労士の資格を取得するためには、それなにり勉強する必要があります。
ここでは、主な勉強法を紹介します。
独学
独学は自分のペースで学習できる反面、計画性やモチベーションの維持が難しい場合があります。
市販のテキストや問題集を使って勉強を進めるのが基本的です。
過去問題集や参考書を購入し、計画的に勉強しましょう。
SNSや動画、オンラインコミュニティを活用して情報交換や質問をすることも有効です。
独学では勉強時間の確保が重要です。
自分との戦いになるため強い精神力も必要になるでしょう。
通信講座
通信講座を利用すると、計画的な学習とサポートを受けられます。
専門の講師が監修したカリキュラムと教材が提供され、定期的な課題提出や模擬試験から理解を深められます。
大手の通信講座では、動画講義やオンラインでの質問対応、添削指導などのサポートが充実している場合もあります。
通信講座により特徴があるため、自分に合ったところを受講しましょう。
独学に比べて費用はかかりますが、仕事や家庭の都合で忙しい方でも効率的に学習を進められる点がメリットです。
資格スクール
資格スクールは独学や通信講座にはない、直接講師から指導を受けられる点が魅力です。
リアルタイムでの講義や同じ目標を持つ仲間との交流があり、学習の継続性を保ちやすい特徴があります。
実際の授業で講師に質問ができたり、グループディスカッションを通じて理解を深めたりできるのは、資格スクールの強みです。
試験直前の対策講座や模擬試験も充実しています。
費用は高めですが、直接指導と仲間の存在が学習意欲を高め、合格に向けた環境が整っているよさがあります。
社労士の主な仕事内容3つ
資格取得したあと、社労はどのような仕事を担うのでしょうか。
ここでは、主な仕事内容を3つ紹介します。
1.1号業務|提出手続きの代行
1号業務は提出手続きの代行です。
独占業務のため、ほかの職種ではおこなえません。
雇用保険や労災保険の新規加入、解除手続きなどさまざまな手続きを代行します。
2.2号業務|帳簿書類の作成
1号業務と同じく、2号業務も独占業務です。
作成する帳簿書類はすべて労働基準法での作成が定められているものです。
月次の給与計算や労働時間の管理、源泉徴収票の発行など企業の財務管理に関わる幅広い業務を行います。
3.3号業務|コンサルティング
3号業務のコンサルティングは独占業務ではありません。
法令順守や人事労務管理など、経営に関わる課題解決のサポートを行います。
企業は、就業規則の見直しや賃金制度の改定といった日々変化する経営環境の変化への対応を迫られています。
労務周りのプロとして企業のニーズを理解し、適したアドバイスするのがコンサルティングです。
社労士は将来性に期待できる仕事
労働法規は年々複雑化し、改正を重ねていることから社労士のニーズは高まっています。
労働環境のトラブルはあとを絶ちません。
起こった問題に対して迅速に対応していくには、プロフェッショナルである社会保険労務士の存在は重要です。
トラブルを未然に防ぐ意味でも、今後も社労士の需要は拡大していくでしょう。
社労士の資格を取得できると、安定した需要のある専門職として社会に貢献できます。
まとめ
社労士の資格は受験資格を満たした方が試験へ合格すると取得できます。
合格するためには勉強時間を確保し、効率的に知識を身につけていくことが大切です。
コストを抑えたいなら独学ですが、効率的に勉強を進めるなら通信講座や資格スクールがおすすめです。
質問対応や模擬試験制度が充実しているため、よりスムーズに学びが深められるでしょう。