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2023.03.17
社労士に相談したいときはどうすればいい?探し方・相談内容
企業が成長して人材が増えてくると、人事や労務に関する業務が増えて社内の業務を圧迫したり、人材に関する悩みも増えてきます。
そのような場合は会社の人材に関する専門家である社労士に相談するのが一般的です。
このページでは、社労士に相談できる内容や、社労士の探し方をご紹介します。
社労士に相談できる内容
社会保険労務士に相談できる内容は
1.従業員に関する業務のアウトソーシング
2.労働保険・社会保険に関する書類の作成
3.就業規則・各種既定の作成と変更
4.労使協定の作成
5.人材・労務管理などに関するコンサルティング
6.年金相談業務
です。
1.従業員に関する業務のアウトソーシング
総務、人事、労務など、人材に関する業務を社労士にアウトソーシングすることができます。
自社で行っていた業務を社労士に外注することで、社内の業務の圧迫を防ぐことが可能です。
2.労働保険・社会保険に関する書類の作成
社労士には従業員が入社してから退職するまでの間に発生する、労働保険や社会保険に関する書類作成の代理を依頼することが可能です。
3.就業規則・各種既定の作成と変更
従業員が常に10名以上の企業は、就業規則を作成して労働基準監督署に届け出ることが定められています。
社労士には就業規則の作成を依頼すれば、法令に則した就業規則を作成することが可能です。
4.労使協定の作成
労働協定の中でも代表的な36協定など、労働者との協定の締結と労働基準監督署への届出が必要な書類の作成依頼をすることができます。
5.人材・労務管理などに関するコンサルティング
社労士には企業が抱えている人事・労務関連の問題に関する相談をすることができます。
これは社労士の3号業務のコンサルティングに該当します。
3号業務は独占業務ではないため、社労士でなくても可能ですが、コンサルティングにより社内規定の変更などが必要になった場合は、社労士の独占業務の範囲となりますので社労士に相談した方がスムーズです。
6.年金相談業務
社労士は公的年金に関する唯一の国家資格者であるため、個人の年金相談業務も行っています。
将来年金をいくら受け取ることができるかなどの相談をすることができます。
社労士の探し方
では、社労士事務所はどのように探したら良いのでしょうか。
社会保険労務士という同じ資格を持っていても、それぞれ得意分野が異なったり、相談できる業務の内容も若干異なることもありますので初めて選ぶ場合は大変かと思います。
社労士の探し方としては、以下のような方法がありますので参考にしてみてください。
知人に紹介してもらう
よくある方法が知人からの紹介です。
社労士には社内の労務に関する問題を相談したり、社会保険や給与関連の書類を見せることになります。
長くつきあうことになる可能性も高いので、紹介してもらえると安心です。
知人に良い社労士はいないか相談してみると、ニーズに合った社労士にスムーズに出会える可能性があります。
各都道府県の社会保険労務士会のホームページで検索する
社会保険労務士事務所として開業している社労士は、各都道府県の「社会保険労務士会」に入会しています。
社会保険労務士会のホームページから社労士を検索できるようになっており、近くの社労士を探しやすくなっています。
ただ、リストを見ると分かりますが、名前と住所、電話番号だけを記載している社労士も多く、ホームページを掲載していない事務所が多くあります。
ホームページが掲載されていない社労士に関しては、相談内容を確認したい場合は電話で問い合わせする必要があります。
検索エンジンで検索する
インターネットの検索サイトで社労士事務所を探す方法もあります。
「地域名+社労士」
「地域名+社会保険労務士」
「地域名+給与計算+社労士」
「地域名+助成金+社労士」
「地域名+社労士+相談内容」
のようなキーワードで検索すると該当する社労士事務所がヒットするかと思います。
社労士を探す際にチェックしておきたいこと
インターネットなどで社労士を見つけたら、以下の点を確認してみます。
業務内容・得意分野
社労士事務所と一口に言っても業務内容や得意分野が異なります。
社労士によっては業界に特化した社労士事務所や、業務範囲を相談業務のみに特化している社労士事務所もありますので、ホームページを見るときは、まず、どのような業務を依頼できるのかを確認することが大切です。
対応可能エリアか
社労士事務所とのやりとりはメールやWeb会議などでも行うことはできますが、何かあったときには直接会えた方が安心です。
また、全国対応している社労士事務所もありますが、対応エリアを限定して営業している社労士事務所もあります。
せっかく依頼したい社労士をネットで見つけたのに、いざ問い合わせしようとしたら遠方の事務所だった、という風になってしまうと残念ですので、ホームページをチェックする段階で対応エリアは確認しておいた方が良いでしょう。
社会保険労務士事務所の規模
社労士事務所は1人で運営している事務所もあれば30名規模の事務所など、さまざまです。
個人でやっている事務所は代表者が問い合わせ等に対応しているケースがほとんどです。
大きい事務所は代表者ではなく事務所スタッフが問い合わせに対応していることもあります。
事務所の規模は依頼内容や雰囲気など、相性を見て決めると良いでしょう。
料金
ホームページに料金体系が明記されている場合は確認しておくことをおすすめします。
公開されていない場合は、問い合わせして確認します。
初回相談を利用する
依頼してみたい社労士事務所をある程度絞り込めたら初回相談を利用して一度社労士に会ってみます。
初回相談は無料の場合と有料の場合がありますので事前に確認しておいた方が良いでしょう。
依頼したい内容やお悩みを相談し、具体的にどのようなサポートがあるのか確認することはもちろん、社労士との相性もありますので、一度話してみて決めると失敗が少なくなります。
初回相談は3か所くらいの社労士事務所で行い、比較検討するとより良い社労士に出会いやすくなります。
長く付き合える社労士を見つけることが大切
社労士を探す際には、長く付き合っていける社労士かどうかをポイントに探すのがおすすめです。
チェックポイントとしては、専門分野が依頼したい内容に合っているか、多くの経験を持っているかに加えて社労士との相性も重要です。
初回相談で実際に会ってみて、サポート内容はもちろんのこと、社労士に伝えたいことがきちんと伝わるか、社労士の説明は分かりやすいか、相談しやすい社労士か、などについてもチェックしておくと良いでしょう。